投稿日:2011年10月31日|カテゴリ:カルチャー(読書・アート・ライブ・舞台etc)

江戸時代のサクセスストーリーっていって真っ先に思い浮かぶのは、誰ですか?

私はやっぱり春日局!

 

逆賊の娘と呼ばれ(父親は明智光秀の重臣で死刑になった)、一家離散・・。

結婚したら夫は放蕩者で稼ぎもないくせに酒飲んで妾侍らせてる・・・。

そんな夫に切れて、妾を殺傷・・。

子供も残して1人家を出る・・。

それだけでも、十分波乱万丈な人生なのに、その後徳川家に後の三代将軍家光の乳母として入って、次男を将軍にしたい実母お江与の方と争いながらのぼりつめていく・・・。

すごすぎ!春日局!

 

春日局、大奥は何度もテレビドラマ化されているけれど、今回、なんと明治座で舞台化!

春日局は松下由樹さん。

家光の実母で、春日局とバトルするお江与の方に、木村多江さん。

徳川家康が近藤正臣さんで、徳川秀忠が原田龍二さん。

 

そして、お市の方役で、ウェストデンタルクリニックの患者様(美人でしかも、感じもすごく良い方なのです)もご出演なさる!ということで、観に行って来ました。

 

最近小劇場での舞台ばっかり観てたので、明治座みたいな立派なとこは久しぶり。

流石、衣装もキャストも絢爛豪華です。

(小劇場も舞台との距離が近くて(役者さんの唾飛んでくるくらい)それはそれで面白いけど。)

松下由樹さんの春日局、根性あってすごかった。

すぐに心が折れちゃう現代の若者に見習ってほしい・・・。

 

今も昔も女の戦いはソウゼツ!

女の多い職場じゃなくてよかった・・・。

 

木村多江さんのお江与の方も素晴らしかった!

何かと悪妻、悪者扱いされがちなお江与の方だけど、今回の舞台では、なんだかお江与に1番共感しました。

生まれたばかりの我が子を、自分の手で育てることが叶わず乳母に渡さなくてはいけない悲しみがひしひしと伝わってきました。

更に、哀しさだけでなくコミカルな部分もあって、素敵でした。

 

終演後、楽屋へご挨拶にも行かせていただき、これまた感動!!

 

(楽屋に並べてあった沢山のカツラをこっそり撮影)

 

舞台ってやっぱりいいですね~~。