床矯正装置とは

床矯正装置

床矯正装置は「しょうきょうせい」と読みます。

床というのは入れ歯を作るときの土台のことで、床矯正は、入れ歯によく似た患者さん自身ではめたりはずしたりできる装置で矯正治療を行います。

床矯正装置は入れ歯に類似した装置で矯正治療を行う装置です。そのために治療費用もリーズナブルです。

床矯正装置は床を利用して歯を側方や前方、後方に移動すること、舌などの口腔機能を抑制、改善することの二つの異なった矯正治療を行うことを目的としています。
床矯正は、7歳くらいから大人の方まですべての人に可能です。

歯並びが悪くなってしまう4つの原因

  1. 歯と歯列の位置の不調和
  2. 歯の大きさとあごの大きさの不調和
  3. 上下のあごの不調和
  4. 歯と周辺組織(唇、舌、頬など)の機能の不調和

床矯正装置について

一般に、矯正治療では歯を並べるスペースを作るために抜歯をすることがありますが、成長途中の子どもの場合は、歯に合うあごに成長させるか、治療であごを拡大すれば、大切な歯を抜かなくても歯を並べることができます。

最近の子どもはあごが小さくなったと言われますが、その影響で、並びきれない歯が重なってしまうのです。
ですから、かたいものをよくかんであごを成長させるか、床装置であごのスペースを拡大すれば、歯がきれいに並ぶようになります。

床矯正装置は入れ歯に似た装置です。
患者さんの都合によって、学校に行く間や写真撮影があるとき、発表会のときなど、好きなときに装置を取り外すことができます。
反対に、取り外しができるために、床矯正装置をなくしてしまわないように気をつけていただくこと、1日12時間以上装着していただくことなどの協力が必要です。