投稿日:2014年3月16日|カテゴリ:カルチャー(読書・アート・ライブ・舞台etc), ブログ

3月というのに、なかなか暖かくならないですね。

今年は雪も多かったし、休日なのにテニス出来ない日も結構あって、

おかげで読書は結構できているので、最近読んだ本の中で面白かった物をいくつかご紹介。

~寒いけど、日は長くなりましたね。5時過ぎてもこの明るさ。夕方のテニスコートで~

 

まずは、歴史もの(?)。

子供の頃読んで、どうにも納得できなかった昔話ってありませんか?

私は絶対に浦島太郎!!

 

だってそうでしょう?

 

なんで亀を助けて善い事したのに、老人にならなきゃいけないんだ???

ちょっと美女にチヤホヤされて、ご馳走食べたくらいで、そんな罰受けるなんて理不尽じゃない?

開けちゃいけないお土産なんて渡す方が悪いっ。

 

亀助けない方が、平和な人生送れたじゃん!!

 

・・・とずっと疑問だったんだけど・・・。

 

~患者さんのHさんがお庭に咲いた梅の花を持って来てくださいました。キレイ~

 

そんな疑問に答えてくれる本を見つけました。

浦島太郎の日本史/三船隆之

 

浦島太郎って実在の人物だったんですよお。

しかも、浦島太郎が歴史に現れる最初の文献では、別に玉匣(たまくしげ:私たちが知ってるところの玉手箱)開けても老人になったりしないんです。

向った先も、竜宮城じゃないし・・。

 

その後、時代の流れに沿って、浦島太郎の話は少しずつ変化していきます。

~こちらは患者さんからいただいたチュッパチャップスの花束と記念撮影~

 

 

玉手箱あけると、鶴になっちゃう話もあるし、

(で、亀と鶴で長寿の神様になっちゃう)

~我が家の多肉植物:寒くてもどんどん成長して、鉢からあふれそうに・・・~

 

 

江戸時代にはパロディで、乙姫様が、

亀に乗った貧乏な浦島太郎より鯛に乗ったリッチな恵比寿さん選んで、太郎はふられる、なんて話も。

 

 

 

老人になっちゃうのを損したように感じるのは現代人の感覚で、

寿命が短かった昔は、老人になるっていうことは、めでたいことだったんですねえ。

 

積年の疑問にこたえてくれて、更に、なるほどね~って新発見の多い1冊でした。

オススメです!

~こちらは患者さんからいただいた手作りのお雛様!しかも、コレ作ってくださったの78歳の男性なんです。芸細かいっ!!待合室に飾らせていただきました~

 

 

生物ものでは、「ニホンカモシカミミの一生/平田貞雄」。

 

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自宅でカモシカを飼うことになった著者の飼育観察記録です。

写真もいっぱいあって、カモシカってかなりカワイイ~。

 

びっくりしたのは、カモシカが生息していない県は、47都道府県中16のみらしい!!

北海道、茨城、千葉、大阪、兵庫、鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、福岡、佐賀、長崎、鹿児島、沖縄。

 

・・・・ってことは、東京にはカモシカいるんだ?

一体どこに・・・・??

~西新宿5丁目駅の近くで見つけた桜(?)・・だよね?もう咲いてる・・・~

 

平田貞雄さんの本では「ノウサギの話」も兎好きの私には興味深い本でした。

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冬に雪国の野兎が白くなるのは、保護色になって身を守るためかと思ってたけど、どうやらそうではないらしいです。

東京で育てても、冬になると白くなるんだって。


我が家の愛兎:ミミ

 

 

 

ビジネス本では「レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか/ヴォルフガング・ヒュアヴェーガー」

実は、レッドブルって飲んだことなんですう。

うちの岡部は「好きな飲み物No.1はレッドブル」って言ってたけど・・・。

~レッドブルを愛する男 岡部勇哉:小さいお子さんに大人気です~

 

 

でも、レッドブルってぶっちゃけリポビタンDのパクリだったんですね~~~。

 

そこらへんの事情、かなり面白かったです。

今じゃ、リポDよりレッドブルの方が世界的には認知度高いんだろうなあ・・。

 

最後は、「夜露死苦現代詩/都筑響一」

 

死刑囚の俳句、池袋親子餓死事件の餓死した母親の日記、といった重いものから、

思わずわらっちゃうPCの誤変換、暴走族の特攻服の刺繍まで、

プロの詩人ではない人たちの、いろんな詩(?)が集められています。

面白かった誤変換だけ、いくつか紹介しておきますね~。

 

誤:「今年から貝が胃に棲み始めました」→正:「今年から海外に住み始めました」

誤:「大腿骨がつかめると思います」→正:「大体コツがつかめると思います」

誤:ゴキブリ解消」→正:「五季ぶり快勝」