投稿日:2012年4月16日|カテゴリ:カルチャー(読書・アート・ライブ・舞台etc)

3月1番面白かったのは、コレ。

 

「LIVING IN TOKYO 東京に暮らす/キャサリン・サンソム」

昭和の初めに日本で暮らしたイギリス人外交官夫人が綴った日本の印象記。

 

上から目線にイラっとする部分も多々あったけど・・。

ほんの70~80年前のことなのに、ここには私の知らない日本、私の知らない東京がいっぱい。

 

この本によると、

「日本にオールドミスはいない」し、

「子供は皆すごく大事にされていて」

「金持ちと貧乏人の差があまりなくて」

「礼儀を重んじる」。

 

今は、婚活しないと結婚できない人いっぱいだし、

(婚活しても出来ない友達いっぱいいるし)

幼児虐待の痛ましいニュースはしょっちゅうだし、

生活保護受給者は増えてるし、

予約もなしで歯医者に来て診察券も保険証も提示しないで、ドカっと待合室のソファに座り、受付がお名前を尋ねると、「俺を知らないのか!」と切れる方もいる・・・。

 

以前、渡辺京二さんの「逝きし世の面影」読んだ時も衝撃だったけど(名作なので是非読んでほしい)

LIVING IN TOKYOは、時代が現代に近い・・・ていうか、

うちのお父さんの生まれた頃の話なんだよ、と思うと、不思議な感じ。

ここに書かれていることがすべてではないとは思うけれど、現代人からすると「外国」みたいな昔の日本・・。

あと100年たったら日本はどんな国になっているんだろう??

 

 

~最近買った物:手のひらサイズの蘭、カワイイ~

 

 

テレビはあんまり見ないんだけど、ついつい見てしまうのが、NHKの朝の連ドラ・・・。

去年やってた「てっぱん」なんて、はまりすぎて「てっぱんダンス」も覚えちゃったくらい。

(今でも踊れます!てっぱんは音楽もよかったなあ・・)

 

4月から始まった梅ちゃん先生もついつい見てます。

(堀北真希ちゃん 好き!)

3月で終了した「カーネーション」は、デザイナー、コシノ三姉妹のお母さん、小篠綾子さんをモデルにしたものだったのだけど、

これも面白かった!

・・・というわけで、小篠綾子さんの自叙伝読んでみました。

 

2冊見つけて、どっちにしようかな?と迷ったんだけど、結局2冊とも買って読んじゃいました。

女性経営者の鏡だなあ・・・と思わされる本でした~。

そのうえ、3人の娘さんがそろいもそろって有名デザイナーになっちゃったんだから、スゴイ・・。

 

 

 

伝記はキライ・・って先月「2月に読んだ本」で書いたばっかなのに、3月は伝記が3冊・・。

コレも読んじゃいました。

「孫正義伝 あんぽん/佐野 眞一」

これも面白かった!

孫さんってやっぱりスゴイなあ・・。

 

実は、孫さんとワタシ、同じ中学校なんですー。福岡市立城南中学校。

学年全然違うから接点全くないけど・・・。

でも、孫さんの中学時代の話とか、

地元民ならみんな知ってる地元の進学塾「森田塾」(うちの妹も行ってた。ちなみに弟も行ってたけど、頭悪いからすぐクビになってた)の話がでてきたりして、

親近感倍増!

立派になる人は、子供の時から違うんだなあ・・と妙に納得させられちゃう本でした。

でも、孫さん、子供の頃は教師になりたかったそうで・・。

なんでそれを諦めたかというと「朝鮮人だと日本で教師になることはできないから」

 

そうなんだ・・・。知らなかった・・・。

日本で育って、優秀な人なのに?

そんなの変・・。

東大行っても、朝鮮人だと官僚にもなれないから久留米附設(福岡の有名な進学校;ホリエモンや鳥越俊太郎さんもここの出身です)も中退してアメリカに留学したそうで・・・。

 

孫さんという人がどういう風に世界の実業家になっていったのかが、暗い面も含めて書かれている本でした。

~大好きな桜の季節ももう終わりですね・・落合南長崎周辺は桜がきれいなとこいっぱいあって幸せ~

 

 

小説も面白いのいっぱい読みました。

 

椰月美智子さんの「しずかな日々」は小学生の男の子の夏休みを描いたものなんだけど、すごくイキイキ、リアルでちょっと切なくて素敵な本でした。

近所の友達と自転車で区民プール行って帰りにいつもわらびもち食べたことや、

室見川でカニとって遊んだ自分の小学生の頃の夏休みを思い出しました。

~九州人には懐かしい竹下の「ブラックモンブラン」、最近、なんと江原町のサミットで発見!即買い!子供の頃よく食べたなあ。東京ではあんまり見かけないですけどねー。美味しいんですよ~

 

 

二宮敦人さんの「僕が殺しました×7」も最後まで犯人わかんなくて一気読み!

田辺青蛙さんの「生き屏風」「魂追い」は、妖怪ファンタジーというか、「夏目友人帳」や畠中恵さんが好きな人だったら、きっと好きだと思う。

私は好きでした。続編も買って、もう読んじゃったよ。

 

エッセイでは、玄侑宗久さんの「ベラボーな生活」面白かったです。

一般人には、謎に包まれた「禅道場」での修行の日々について書かれた本。

私だったら3日ともたないだろうな・・。

食事の後、必ず全ての器、鍋や釜で出された場合は鍋釜までも洗って、その洗い汁まで飲みほさなきゃいけないんだよ~。

カレーの鍋の洗い汁もだそうで・・・。油の浮いた薄い黄色の冷たい液体・・。

想像しただけで吐きそう・・。

実際吐く人もいるそうだけど・・。

お坊さんってすごい修行してるのね・・・。