今月も面白い本いっぱい読みました。いっぱいで写真に入りきれないので2枚に分けました。
 

~6月に読んだ13冊:今月は泣ける本が多かった~
 

どれも、面白かったけど、あえてBEST3
 

1.    男の介護/吉田 利康
これは、医療従事者は勿論、それ以外の方にも是非読んでほしい本でした。
介護って、誰だって、する側にもしてもらう側にもなりえることだし。
まず、前半は、妻あるいは親が癌や認知症になって、介護をする4人の男たちのエピソードが綴られています。後半は、介護される側のお話や、実際の介護に役立つ情報が書かれています。
特に印象的だったのは、海外赴任中に、滞在先のオランダで奥さんが癌になって、安楽死を選んだというケース。もし、自分の大切な人が、癌で余命いくばくもない状態になって、とっても苦しんでいたとして、安楽死したいと言われた時、私は受け入れられるか?1日でも長く生きてほしい、という思いと、もう苦しまないでいいように楽にしてあげたい気持ち・・。その時どんな選択が出来るのか?すごく考えさせられる本でした。
 多くのうちの患者さんからも、介護の話、聞きます。
お姑さんが認知症になって、自分の糞便を布団や壁にこすりつける、そうすると夫(つまり実の息子ですね)は怒って、お姑さんを殴る、だから、夫が来るとお姑さんは怖がって逃げる、とか、どなたの話も壮絶で、私は聞いてあげるしかできません。
(口腔内の清掃方法や歯に関することはお手伝いできますが)
でも、私が話を聞いた患者さんたちは、大変そうではあるけれど、皆さん明るく語ってくれていて、被介護者に対する深い愛情を感じました。
 

2.    ビジネス書大バカ大辞典/瀬古 浩爾
まっとうな本でした!最近「何これ?全部パクリじゃん」って本やあまりに内容のない本がベストセラーになっていたりして、みんなこの本、本当にいいと思ってるのかなあ??と密かに疑問に思いつつ、口に出せなかったんだけど・・。
「ビジネス書大バカ大辞典」素晴らしい!!ズバッと書いてくれて嬉しい!
「売れてる本」イコール「良い本」じゃないことを再認識。
まともな本を読んでいきたいです。
 

3.    週末のフール/伊坂幸太郎
患者さんのYさんが貸して下さった本。伊坂幸太郎さんも大好きな作家の1人。
伊坂さんの本は、人間の暖かさや強さや希望が感じられるから好き。
1番好きなのは、「オーデュボンの祈り」。
期待通り、これもいい作品でした。あと3年で地球が滅亡する、ってなった時、私はどうやって残りの時間を過ごすんだろう??って考えました。やっぱり歯医者するだろうな。患者さん、来てくれないかな?
 

その他、中野の野村獣医科の野村先生が書かれた「うさぎに関する100問100答」。うさぎを愛する私なので、見逃せない1冊でした。野村先生のイラストも可愛い!兎を飼ってる人は、真面目で脳天気な人が多いってホントかな?(笑)フェレットを飼ってる人はもっと脳天気な人が多いらしいから、早速山ちゃん(ウェストデンタルクリニックのチーフです。フェレット3匹飼っています)に報告。
 

~我が家のうさこちゃん:ベランダでたっちしてる後ろ姿~
 

飼ったことがない方は、うさぎはバカ=なつかない、と思っていらっしゃる方多いけど、そんなことないんですよ。うさこは、名前呼んだら走ってくるし、寝るよ~っていうと枕元に来るし、腕枕も膝枕も大好き。気にいらないことがあると、餌のお皿をひっくり返したりしますが・・・。本当に可愛い奴です。
 

あと、宮部みゆきさんの「小暮写真館」も心霊写真の謎を解く話なんだけど、鉄道や自殺未遂やいろんなモチーフがあって、でも、あったかい物語。
「なぜ人は、餃子の王将の行列に並ぶのか/野地 秩嘉」読んで、私も初めて行ってみました。餃子の王将 中野店。天津飯(塩ダレ)食べました。バイトらしき女の子がすごくしゃきしゃき気持ちよく働いていて、スカウトしたいぐらいでした!
藤田紘一郎先生の「万病を防ぐ水の飲み方、選び方」も私の水選びのバイブルになりました。詳しくは6月14日に書いたので、ここでは割愛。